テニス肘(外側上顆炎)は、肘の外側に痛みを引き起こす状態で、特に前腕の筋肉や腱が過度に使用されることによって発症します。この状態に対して、鍼灸は効果的な治療法の一つとして用いられることがあります。
鍼灸による治療は、以下のような効果が期待できます:
- 痛みの軽減: 鍼灸は、痛みを緩和するために身体の特定のツボに鍼を刺すことで、痛みを抑える効果があります。鍼が神経に働きかけ、エンドルフィン(自然の鎮痛物質)の分泌を促進することが知られています。
- 血行促進: 鍼灸により、血液循環が改善され、患部への栄養供給や老廃物の排出が促されます。これによって、回復が早まる可能性があります。
- 筋肉の緊張緩和: テニス肘では、前腕の筋肉や腱が硬直しやすくなることがありますが、鍼灸によってこれらの筋肉をリラックスさせることができます。
- 炎症の軽減: 鍼は、炎症を抑える作用があるとされています。炎症を軽減することで、痛みや腫れの改善が期待できます。
鍼灸治療の流れ
治療では、通常、肘周りや前腕、または他の関連部位に鍼を刺します。また、鍼灸師は、身体全体のバランスを調整するために、他のツボにも鍼を使用することがあります。一般的には、痛みの軽減が期待できる数回の治療が推奨されます。
