腱鞘炎は手の使い過ぎにより指や手首の関節に痛みが生じる疾患です。
【 腱鞘炎の原因 】
手の腱のうち、指を曲げる方向に働くのが屈筋腱、伸ばす方向に働くのが伸筋腱です。
腱は腱鞘というトンネルの中を通ります。
手を使い過ぎると、腱と腱鞘の間で摩擦が起こり、腫れます。
安静にして手を使わなければ腫れはひきますが、使い続けると腫れがひかず、痛みを伴います。
また、腱がひっかかって、縮んだばねのように指が開かなくなる現象が起きます。
そのため、「ばね指」とも呼ばれます。
腱鞘炎は、パソコンでの作業、赤ちゃんの抱っこ、楽器の演奏、文字の書きすぎ、手をよく使う仕事の人など「手指をよく使う人」によく起こります。
また、「更年期以降の女性」「妊娠・出産期の女性」にも多くみられます。
これには女性ホルモンの影響があると考えられています。
【 腱鞘炎のセルフチェック法 】
１・親指を握りこんだ状態で小指側に手首を曲げます。
２・親指の付け根あたりに痛みがでたら腱鞘炎の可能性が高いです。
やってみると「親指の付け根の筋が強く引っ張られ違和感がある」という方は、多いことと思います。
そして女性は更年期となると、女性ホルモンの減少により
軟骨や骨がもろくなったり、関節の炎症がおさまりにくくなるので、関節の痛みや腫れを引き起こす変形性関節症になりやすいのではと言われています。
また、女性ホルモンが減少すると、痛みを感じやすくなるとも言われています。
腱鞘炎はいつか治るだろうという安易な考えで放置してしまうと、重症化してしまい慢性的疾患に発展してしまうケースもあるので注意が必要です。
もし少しでも指や手首の関節、ほかの部分に痛みや違和感を感じましたら、お気軽にご連絡ください。
当院では、鍼灸施術で早期改善を目指します。